2008年09月14日

耳を傾ける

 私は一度脱サラに失敗しています。その当時の事を思い返すと、自分の事ながら、情けないくらい他人の意見を聞きませんでした。

 

当時、妻から「脱サラは中止しなさい」と懇願されました。今は超有名な占い師のK師からも、「もう暫くはサラリーマンを続けた方が良いですよ」とアドバイスされていました。

余談ながらK師は当時サラリーマンでしたが、まさかテレビに出演したり、本を出版するとは思いませんでした。

 

今思い返すと、バブル崩壊前で営業成績は順調でした。ただ、当時の社長とは営業方針が対立していて、「自分が社長だったらもっと成功する」と思い上がっていたのです。

 

実際に脱サラしてみると、女子社員に任せようと思った部門が機能せず、私が営業で稼いで回る時間は激減して売り上げは上がらず、ものの見事に崩壊しました。

今振り返ってみると、準備らしい準備をせずに無計画に船出した訳ですから、失敗して当然でした。ものの見事に失敗しました。

 

そんな経験をした私が、現在様々な企業の社長や幹部と面談させていただいております。

その中で感じることは、業績の悪い企業の社長や幹部ほど、「昔の私と同じである」と気がつきました。

 

業績の良い会社のトップや幹部は、総じて学歴・経歴・年齢・性別に関係なく相手の意見に耳を傾けます。

様々な人との出会いの中から参考になる意見を汲み取り、自社の成長の糧にされておられます。

 

それに引き換え業績の悪い会社ほど己の殻に閉じこもり、業績不振を「世の中が悪い」「社員の出来が悪い」「ライバルが強すぎる」「立地条件が悪い」と業績不振を他人のせいにしています。

ずばり、脱サラで失敗した当時の私にそっくりです。

 

最近も色々な本やメルマガを読んだりしているのですが、年商10億円、社員数50名程度の企業なら、「会社の運命は100%社長で決まる」のは本当のことだと思っています。

 お付き合いしている企業や訪問させていただいた企業の業績をみて、つくづくその思いが強くなりました。



Comments(0)TrackBack(0) 商売繁盛心得 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔