2008年10月20日

素手でトイレ掃除

企業が成長するためには「5S」が大事だと言われていますが、私も訪問先の企業やお店、そして個人のお宅のトイレを借用する時に、ついつい訪問先の表の顔と裏の顔を比較してしまいます。

 

いくら表の顔が良くても、トイレなどの裏側部門が汚れていたり、整理整頓されていないと、がっかりすることがあります。

例えは悪いかも知れませんが、華やかな夜の蝶として働いている女性の昼間のだらけた姿を見てしまったようなものです。

逆に建物は古くても、トイレだけでなく後方も清潔だとほっと安心します。

 

ところで、素手でトイレ掃除をする方はイエローハットの創業者鍵山秀三

郎氏が有名です。全国で有志が活動しています。

 詳しくは「日本を美しくする会 掃除に学ぶ会」をご覧ください。

 

http://souji.jp/utukusikusurukai.html/

 

 私は訪問先の社長や幹部の皆様と本業の仕事以外の雑談をすることが多

いのですが、それが結果的に経営相談にもなっています。

訪問先企業への改善ご提案の場合もありますが、当社へのアドバイスを

お伺いする機会でもあります。

 

 先日、通販部門と小売店舗を運営しておられるA社のB専務と雑談していて、「5S」が話題になりました。A社様の第一印象は清潔です。

 B専務がポツリと昔の苦労話を話されたのですが、「5S」を率先して実

行してきたB専務の昔の苦労談を聞いて驚くことがありました。

 

 B専務は大学卒業後に、実家の家業とは異なる業界に就職したのち、実

家に戻ってこられました。当時は先代社長(実父)もご健在でしたが、昔

ながらの商売のやりかたで、悪く言えば近代化が遅れていました。

 「5S」の実現には程遠い環境でしたが、B専務は一念発起して率先垂

範を実行されました。

 当初はB専務が清掃作業をしていても、リーダーたるべき社長が平気

で清掃の邪魔する状態で、大変苦労したそうです。

 

 A社様にはお客様用と従業員用の2箇所のトイレがあるのですが、以前はゴム手袋を手にはめて、B専務が率先してトイレ掃除をしておられました。

ところが、福岡市のCご住職の説法を聞いてから、B専務はトイレ掃除を現在でも素手で実行しておられます。

 

 お坊さんはまず本山で修行をするのですが、Cご住職が修行僧時代のお

話です。

まだまだ若い頃のCご住職が、先輩のお坊さんから便所掃除をしてくるように指示されたのですが、便所には掃除道具らしき物が何も置いてなかったそうです。

そこで先輩に尋ねたそうですが、やはり「掃除道具はないので自分で考

えなさい」との答えが返ってきたそうです。

仕方がないので最初はしぶしぶ素手で掃除をしていたそうですが、ある

時「これは修行の一つで、素手で便所掃除をすることで自分の心を磨くの

だ」と気が付いたそうです。

 

 B専務はこの話を聞いていたく感動され、以来率先して素手で便器周り

も便器の中も素手で磨くようになったそうです。

 B専務曰く、「内野さん、素手で便器を磨くと小さな汚れまで、汚れ具

合が良くわかります。ゴム手袋をつけて磨いたら、小さな汚れに気が付き

ません。どうしても薬品を使って便器の黄ばみを落とすときだけは、ゴム

手袋を使います」とのこと。参りました。

 

 「日本を美しくする会 掃除に学ぶ会」のホームページにも、似たようなメッセージが載っています。一度ご覧ください。

 

http://souji.jp/utukusikusurukai.html/

 

A社様は「5S」活動のお手本のような会社ですが、お店、事務所、工

場内がとても清潔です。

 勿論、社員の皆様は出入業者の私に、きちんと挨拶をしてくれます。



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