褒める

 先日の福岡経営革新セミナーの後、講師の経営コンサルタント栢野克己氏を囲んで餃子の王将で懇親会を開催しました。

 懇親会に参加できなかった方から、「私も参加したかったのに、何で教えてくれなかったのですか・・・」 とお叱りを受けました。(申し訳ありませんでした)

 

「コーヒーとサンドイッチの法則」を出版された竹内正浩氏も懇親会に参加されたのですが、話題が今年1月に九州ベンチャー大学で竹内氏が講義されたテーマ「おっとりした人が成功する方法」に及びました。

(残念ながら私は参加できなかったのですが、本は購入して読んでいますよ)

http://blog.livedoor.jp/kaya0169/archives/51451152.html/

 

 この時、私が「血液型はA型だし、小さいときから無口でおとなしかったから、「おっとりした人」の典型的な見本みたいなものです」と話したら、栢野さんが「ある時

点で自分の血液型を知って、A型はこうだ・・・、B型はこうだ・・・と、血液型の特徴を聞かされて、だんだん自分で思い込んで性格が形成されるのではないか」と持論を展開しました。

 

私は「成る程、ありえるかも知れない」と思いました。なぜかと言うと、私は3人兄弟の長男ですが、小さいときから両親や周りの大人たちから、「お前は長男だから、弟達のお手本になって親の助けをしなければならない・・・云々」と聞かされていました。

結果的には、親戚の集まりで長男らしく(?)振舞うようになるし、長男同士集まって身内のことについて何かと意見交換をしたりするようになりました。

 

  また、私は内向的性格ゆえ(?)運動音痴で、本を読むのと絵を描くのが大好きでしたが、小さい時から絵に関しては表彰状をたくさんいただいたし、美術担当の先生方からも褒められ続けました。

 こうなると、両親も絵を描くことに関しては口出しをしなくなって、むしろ「お前は絵が得意だから・・・」と褒める様になります。結果的にますます運動音痴になりました。

 

 音楽や美術工芸などの芸術家、スポーツ選手のなかには、小さいときに何らかのきっかけで自分の隠れた才能に気がつき、磨きをかけてプロになった方が多数おられます。私とおなじように子供の頃に才能に目覚めた方は、親や周りの方から褒められた方が多いようです。

 

 企業の社員教育も上からトップダウンで指導することも大切でしょうが、個人の能力を見極めて長所を褒めて伸ばす方が、より大切だと思います。

個人の能力に差があるのは当然で、短所を無理に修正しても時間がかかります。むしろ、長所は褒めれば褒めるほど、より磨きがかかって輝きが増します。

 

 ところで、内向的性格の私が1500人の前で司会をしたり、企業のトップと堂々と

が出来るようになった理由ですが、社会人として部下を持ち、否応なしに部下の

導をする立場にたたされ、自分の意見を伝える必要ができたこと。

 それに営業マンとして飛び込み訪問を長く続けたことで、子供の頃からの対人恐怖症が気にならなくなったようです。

 

 もう一つの要因として、カラオケの司会者としての訓練をカラオケの師匠から受けたことでしょう。最初の頃は舞台で我を忘れて上がってしまい、早口になって言葉が明瞭ではありませんでした。

 経験を積むうちに、周りの皆さんから「内野さんは司会がうまい」と褒めていただくようになりました。

 ますます司会の勉強をすることで、上手さに磨きをかけるようになりました。



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素直な心

 私は一度脱サラに失敗しています。精神的にコテンパンに打ちのめされ、ガクッと精神的に落ち込んでしまうし、鬱病を発症して病院の心療内科のお世話にもなったし、最後は有名な漢方医に相談してようやく立ち直りました。

 今でこそ、当時のことを自分なりに冷静に見つめることができます。

 

 知人の過激派コンサルタント「栢野克己」氏は、私と似たところがあり、転職8回(私は転職10回)、私と同じように鬱病経験者です。

 「栢野克己」氏は、昔の自分と同じく悩んで自殺したいと思っている起業家や中小零細企業の社長達を救いたいとの思いで、全国や東南アジアを走り回っておられます。    私も栢野氏と同感で、できることならタイムマシンに乗って昔の自分自身に会い、「お前は馬鹿か!!もっと良く考えろ!!周りの人のアドバイスを聞け!!自惚れぬな!!もっと素直になれ!!」と叱り飛ばしたい。

 

栢野克己氏ブログ  http://blog.livedoor.jp/kaya0169/

 

栢野克己氏ホームページ  http://yumesenkan.jp/

 

 脱サラ前は、営業マンとして同業者やメーカーの担当者たちも一目置く成功者の部類で、自分の力を過信していました。世の中もまだまだ高度成長期で、何となく脱サラが簡単に成功しそうな錯覚を起こしていました。

 

 脱サラした最大の理由は、当時の勤務先の社長の考え方について行けなかったのが理由ですが、何も脱サラする必要はなくて、転職してサラリーマンを続ける選択肢もあったのです。それを脱サラしてしまった。

 いま冷静に考えると、本当にお馬鹿さんの行動でした。

 

実は妻だけでなく、周りの知人からも脱サラを断念するよう諭されました。アドバイスをくれた人のうち、一人は超有名な占い師で、当時はサラリーマンでした。

脱サラに失敗して落ち込んでいたとき、彼は「内野さん、占いで『いま脱サラはしないほうがいいですよ』と、あれだけ言ったのに何故脱サラしたのですか」と指摘されました。

更に、「占いで行動したらいけないことを実行するのが人間で、やっぱり運命で避けられなかったのかな」と、考え込んでいました。

 

そうです。脱サラしようと思うなら、きちんと長期・短期の計画をたてなければなりません。起業に関連する本を読み、商工会などに相談し、金融機関にも根回しをすべきでした。

そして、先輩の企業家にも何度もお会いして、様々なアドバイスをもらわなくてはならなかったのです。

計画を何度も何度も推敲し、時間をかけて周囲の方々の意見を集めなければなりませんでした。

 

素直な心で・・・。



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笑顔が一番

 私は何らかの悩みがあると、顔に出るタイプです。いつもは笑顔で軽口をたたき、冗談を言ったり、お客様を爆笑に誘うのが多い方ですから、少しでも顔が暗いとすぐにばれてしまいます。

殆どの方が、「私も同じですよ」と言われると思いますが、お客様から「内野さんどうしたの?風邪ですか?」と、声をかけられると「はっ」とします。

 

 風邪や睡眠不足など健康的な問題の他に、親子や家族の悩み、受験の悩み、恋の悩み・・・など、人間は悩みを抱えて生きています。その悩みを身近な人やカウンセラー、専門医などに相談できれば良いのですが、時折ひとりで悩みを抱え込んで悶々と悩む。これも人間です。

 悩みを他人に話すだけで、心理的な負担が軽くなることもあります。

 

私が自殺願望から立ち直ったのも気功の達人でもある漢方医に相談したからです。親子関係、上司と部下の関係、夫婦の間でも思い込みや、勘違いで思わぬトラブルが発生する場合があります。一番簡単な方法は、お互いに挨拶を率先してすること。そして自分の意見だけをまくし立てるのでなく、相手の意見にも耳を傾けることでしょう。

 

 営業の世界でも、自分の商品の特徴をまくし立てても、まず契約にいたりません。相手が困っていることを聞き出し、解決策を提示して納得していただき、ご契約後のアフターサービスもきちんとすることで、長いお付き合いができます。

 

 私は今でも時折飛び込み訪問をしますが、事務所に入った瞬間に「この会社

は儲かっているかどうか、社員に活気があるかどうか」を瞬時に判断しています。

 一番のポイントは、最初に来客応対をしてくれるOLさんが、笑顔であること。

 

銀行の支店長が融資先にふらりと立ち寄って世間話をして帰るのは、融資先

の業績が、どうなっているかを肌で感じるためだそうです。

社長が支店長に報告している業績と、OLさんや営業マンと世間話をして、実

際に肌で感じたことの違いを素早く気づくことで、業績不振を早期に発見し、焦

げ付きのリスクを減らしているのだそうです。さすがは銀行さんです。

 

 あなたの会社のOLさんは元気ですか?笑顔が自然に出ていますか?



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鬱病と自殺

 何度か書いたと思うのですが、私は自殺寸前まで落ち込んで、いわゆる鬱病になりました。何もしたくない。ご飯も何となく食べている感じで、全く味覚を感じない。立っていることさえつらくて、車の運転席のシートを倒してぐったり寝ていることが多かったですね。

 妻や家族、周りの方から声をかけられても馬耳東風で、言われたことが殆ど脳に残っていない状態でした。

 先月、経営コンサルタント栢野克己氏が主催する九州ベンチャー大学に参加したときも、栢野氏自身が自殺志願者であったと告白していますし、栢野さんの知人の●●さんと、●●さんは今は成功しているけど、以前は事業に失敗して自殺しようとしていた」とあっさり言い放ちました。

 私の親戚や、お客様、知人にも自殺者がいます。読者の皆様の身近な方でも案外自殺者がおられるのではないですか。しかも、殆どが男性です。私の知人の自殺者は、殆どが男性です。どうも男性のほうが、神経が細いようです。原因は色々でしょうが、私の様に事業で失敗したとき、病気が苦になったとき、失恋、受験に失敗したとき・・・。

 私の場合は、心療内科でもらった抗欝剤がとんでもない睡眠薬みたいなもので、鬱病が治る前に交通事故を起こして死んでしまうと思って、服用を中止しました。最終的には佐賀の名医と呼ばれる外科医で、漢方医の矢山先生に相談して、ようやく立ち直りました。

 矢山先生からは、「人間には誰しも悩みがある。私にも悩みがある。済んでしまったことをくよくよ後悔しても元に戻らない。それよりも、これから先のことを考えましょう。」と諭されました。

 そして、嫌な事は紙に書いて壁に全力でぶつけて、戻ってきたら足でグリグリ踏みつけなさい」と指導されました。私はこれで、光明を見つけ出しました。

 私の経験では、朝起きてまず太陽の光を浴びること、背筋をしゃんと伸ばして腹式呼吸でゆっくり呼吸することをお勧めします。

 欝のときは下を向いて、息を浅くしています。まず、空を見上げ、背筋を伸ばし、深呼吸してから、歩くスピードを速くする。そして、花壇などで土をいじる・・・。これで、随分リラックスできると思います。

 カラオケで歌を歌う方法もありますが、暗い部屋で歌う事は逆によくありません。それと一番大事な事は、周りに暗い人を近づけないこと。周りに明るく元気な人がいると、パワーをもらいます。

 最後に、「死んではいけません。あなたがこの世に生を受けたのは、必ず理由があります。世のため社会のために、やるべきことがまだあるはずです。途中で投げ出さないで下さい。

急いで結論を出さないことです。時間が解決することもあります。



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