時事ニュース

今こそチャンス

 最近お客様や知人から一番多い質問は、「景気が悪いですね。内野さんはどう思いますか?」と、浮かぬ顔で問い掛けられます。

私が「良かったですね!」と答えると、皆さん「何故?」と驚かれます。

 

「ピンチはチャンスと言いますが、今こそチャンス到来です。今までコツコツ努力してきた真面目な会社には陽が当たるでしょう。

でも、不景気を他人のせいにして努力しない人、勉強しない人、お客様は勿論のこと、社員を大事にしない企業は、残念ですが淘汰されるでしょう。

不景気だから、大手に採用されるはずだった優秀な人材を中小企業が採用することも可能になります。まさにピンチはチャンスです」と答えます。

 

 続けて「今回の不景気の発端はアメリカですが、サブプライムローンで訳のわからない荒稼ぎをした金融会社に鉄槌がくだっただけのこと。

 アメリカの自動車会社BIG3も、環境やECOと呼ばれる時代の流れを無視して研究開発を怠り、結果的に消費者が欲しくない商品をだらだら作り続けてきて、そのツケが回ってきただけで、長期的視野で考えれば予測できたことではないでしょうか。

アメリカの経営者は高額所得でふんぞり返っているから、消費者の心が読めなくなったのではないでしょうか」

 

更に、「私の業界では、今までさんざんお客様をだまして荒稼ぎしていたNTT販売店や同業者が倒産したり、販売不振におちいっています。

消費者側から見ると、消費者を騙す悪徳業者や自己の利益のみを追求する業者が退場するわけですから、こんなチャンスは大歓迎すべきです」

以上のようなことを説明すると、皆様が納得されます。

 

大手製造業を中心に不景気なニュースばかり報道されていますが、マスコミにも責任があると思っています。毎日毎日暗いニュースをこれでもかと発信されれば、国民は余計に落ち込みます。

こんな時こそ明るいニュースを報道して欲しいと思います。



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オバマ大統領の演説の魅力

アメリカの大統領選挙で、民主党候補のオバマ氏が当選しました。

 初の黒人大統領が誕生するわけですが、世界的な不況の中での船出ですから責任重大です。

アメリカ国民だけでなく、日本を含む世界中の人々がオバマ氏の動向に注目しています。
 世界中の人々が、経済面でも環境面でも良い方向へリードしてくれるのではないかと、期待していると思います。

 フジテレビ系列の朝の情報番組「とくダネ」の小倉キャスターは、「オバマ氏の演説を聴いて感動のあまり涙がでてきた」と話していました。
 実は私もオバマ氏の演説を聞いているうちに、小倉氏と同様にウルウルと涙腺がゆるみました。

 私は、オバマ氏が民主党の予備選挙でクリントン夫人と接戦を演じているときから、とても演説が上手い人だと感じていました。
 だからと言って私が英語に堪能なわけでなく、むしろ英語の理解力は低い方です。それでも、何故オバマ氏は演説が上手いと感じたか・・・。
 それはオバマ氏が、「間の取り方」がとてもうまいことです。

 オバマ氏は、聴衆の反応を見ながら丹念に言葉を発します。ふっと、「オバマ氏はベテランの落語家に似ている」と思いました。
 上手い落語家は、観客の反応に話の進行を合わせます。演目の「話の間」を取りながら、徐々に聴衆を話の中に引き込むのが上手です。

 上手いなと思う俳優さんやベテランのアナウンサーも、間の取り方がとても上手です。
 恐らくオバマ氏の側近にスピーチ専門のトレーナーがいて、特訓をしたとは思いますが、所詮は本人の素質が良かったことでしょうか。

もう一つ気になった言葉、それは・・・

 Yes,  we can!  Change! 

 訳せば「我々はできる!変われる!」でしょうが、聴衆が一斉に
Yes, we can! Change!」と叫んでいたのがとても印象的でした。

 私は営業マンとしてお客様に説明をすることもあるし、セミナーや勉強会で話す機会も多い方です。

 しかも、カラオケ大会では司会もするし、歌も歌います。一般の方より「話すこと、歌うこと」について貪欲に知識を吸収しようとしています。

NHKのど自慢」などの歌番組を見るときは出演者も見ていますが、実は司会者の話の進め方、間の取り方に注目しています。

一方で、プロの司会者のメルマガも毎回目を通しています。何か参考になることはないかといつも気をつけています。

 

今回、オバマ氏が25万人の聴衆の前で話した様子は、とても参考になりました。

 

言葉は、「言魂(ことだま)」であることを痛感しました。

 

言葉は、相手の心を揺さぶり!! 感動を与えます。

 



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ノーベル賞受賞おめでとうございます

世界同時株価下落、ロス疑惑の三浦元社長の自殺、その前に無差別大量殺人や汚染輸入米販売、食品の安全性疑惑など・・・暗いニュースが多い中でようやく明るいニュースが飛び込んできました。

 

 最近の明るいニュースとしては、原監督が率いる巨人軍が13ゲーム差をひっくり返してセ・リーグで優勝したのは、元巨人軍ファンとしては若干嬉しいのですが、現在ソフトバンクファンの私としては王監督引退とパ・リーグ最下位の成績では楽しくありません。

 

そんな時、まさか4人同時に日本人がノーベル賞を受賞するとは、大変驚きました。手放しで日本人全員が喜べるニュースです。

ノーベル物理学賞の米シカゴ大名誉教授の南部陽一郎さん。同じくノーベル物理学賞を共同受賞した京大名誉教授の益川敏英さんと、高エネルギー加速器研究機構名誉教授の小林誠さん。

さらに1日遅れで発表された、ノーベル化学賞の米ボストン大名誉教授の下村脩さんの4人の受賞者の皆様、本当におめでとうございます。

 

 それにしても、論文発表から何十年も経ってからの受賞ですから、もっと早く受賞されても良かったのではないかと素人は考えています。

 受賞者の皆様のインタビューを拝見していると、気になる共通点があり

ました。特に科学の分野である、理科系の進学希望者が減っているのに皆

さん危惧されています。

 

最近の大学受験のテストの傾向として、採点がしやすい問題が出題され

るようになり、回答が1つだけで丸暗記すれば良い問題が多くなったこと

が取り上げられています。

つまり、自分で創造する柔軟な考え方を求める問題が出題されずに、結

果的に画一的な高得点者のみが合格してしまい、発想の転換が下手な人間

が増えていることを嘆いておられます。

 原因は色々あるでしょうが、私は戦後の国策にあると思っています。

 

 戦前は食料の自給自足が当たり前でしたが、戦後は大量消費のアメリカ

がモデルだといわんばかりに、何でもかんでもアメリカの物まねが増えて

しまい、本来日本人が持っていた美徳感が失われてしまいました。

 結果的に、自分本位で簡単に大量殺人をする輩や、自分の利益だけを追

求して他人の犠牲に知らん顔をする企業人が増えたように思います。

 科学の進歩は、時には自然を狂わす発明や大量殺人兵器の開発を伴いま

すが、下村脩博士の発見のように医学の進歩に役立つ研究もあります。

 

また、日本は産業用ロボットと民需用ロボットの先進国ですが、民需用ロボットのなかでも介護ロボットは今後ますます研究開発されるでしょう。

 日本がロボット先進国になった遠因として、漫画家の手塚治虫氏の「鉄腕アトム」を発表したからだと、私は思っています。

科学の進歩が、鉄腕アトムの実現に一歩一歩近づいています。

今回の4人のノーベル賞受賞者の皆様と手塚治虫氏の共通項は、「自由な発想」ではないでしょうか。

 

 どうも最近の日本人は、テレビや新聞で報道していることは正しい、

農林水産省の行政指導、それに厚生労働省の薬行政指導や社会保険庁の

仕事の進め方は正しいと思い込まされてきています。

科学は「何故?」で始まりますが、責任を取らないお役所仕事にも「何

故?」と疑いましょう。



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